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今年最後のガラス個展に思う

2019/06/29 19:00
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オーダーいただいたお部屋に分骨なさるための御壺も出来上がりました
今までペットのためのは経験しましたが、今回はご夫婦のものを、、とのことですので、ご希望の絵を描いて蓋もきっちりとしまるよう、吹きから彫り磨きとずいぶん時間がかかってしまいました

ご希望は亡きご主人との思い出があり大好きなハワイの海と夕景を、
それを愛犬たちと一緒にご主人が眺めている様子…
ダイヤモンドヘッドも入れて…
いずれご自分も一緒になり、お子さんに預けたいから可愛いボンボニエールのようにとのことでした

それで、吹きをするために絵をかきはじめてから、お子さんに渡された時お母さまのイメージがない!とハタと気がついて

ご主人の視線の先の海には、麦わら帽子のご主人ともう一人の小さな影が乗っているヨットを浮かべました
ご両親をイメージくださいますように、、と

海はクリスチャンであるお母さまを表そうと、再生復活を表すイルカとイルカが運ぶ十字架を…

お部屋になじむ優しさがほしくてまん丸に近く作ってあります

お気持ちに添いますように…
そして、ずっと先になって預けられたお子さんの家族にもなじんでいただけたら作り手の幸せです

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来月7月Bunkamuraの個展は、今年のガラス個展として最後になります
九月に絵画小品展を目白貝の小鳥さんで展示したあとは、ガラスは神戸京都都内の企画展で数点ご覧いただく予定です

一回の個展で用意する器はいつも200前後です
今の介護しながらの暮らしかたでは恒例の年末の個展にはじゅうぶんな用意ができないと思ったことと、
昼は介護 夜だけ制作というリズムでは新しい形を試作したくてもできなかったので、
思いきって秋からは試作と来年初夏の個展にむけて時間を使おうと決めました

仕事として個展を一回減らすのは不安がないことはありませんし、贅沢なことですが、ずっとしたかった形を表すには試作時間を確保するべきだと思いきれました

私のガラスはふだんの暮らしにあって美しいものを、、と作り始めた時からずっと変わらずにいます

一つずつ手描きして彫り、磨きしあげているので、同じものは一つとしてありません
ガラスは所有の喜びといいます
まだまだ未熟ですが、私のガラスも手の中でこそ見える景色がありますように…
どうぞ会場でゆっくりとご覧くださいませ

今回のBunkamuraの会場で、またメールでも今まで通りオーダーのご相談を承っております
これからもどうぞよろしくお願いいたします

取扱店 各店舗でもご相談くださいませ

貝の小鳥(都内目白常設) 
ギャラリーアルカ(神戸常設)
東哉(京都茶わん坂・銀座常設毎月二点新作有
     2020年5月個展予定)
つかもと作家館(益子 常設)


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